PETで見つかりやすいがん、見つかりにくいがんがある？

PET検査にも、得意・不得意がある

って知ってますか？
分類してみましょう。


・まずみつけるのが得意ながんの例は・・
肺がん、甲状腺がん、大腸がんなど消化器系のがん、乳がん・子宮体癌・卵巣がんなど婦人科系のがん


・不得意なのは・・
膀胱がん、腎臓がん、前立腺がん、子宮頸がん、脳腫瘍
胃がんなどは内視鏡検査で直接見つけるのが有用


となっています。


「なんで苦手ながんがあるんだろう？」　という一番簡単な理由は、検査の原理からわかります("目次"の"検査の原理"で詳しく解説しています)。
というか、画像を見てもわかります。
画像を拝借しましょう(これは肺がんが見つかった人の例)。




どうですか？
脳とか、膀胱とか、赤いですよね(この画像の場合は、赤いところが一番たくさん"検査薬"がたまったところ)。


どういうことかというと、脳とか膀胱とかには、正常な状態でも"検査薬"の FDGがたまってしまうからなんです。
普通飲んだものはどうなるか、といえば、尿で排泄されますよね。
だから膀胱には検査薬がたまってきてしまう。

脳も結構わかりやすいです。
いろいろ考えごとをしていると、脳が真っ赤になります(私も・・・)。
人によってはほとんどたまっていないこともあります。

「へー、言われてみればそうだなぁ」って感じです。


なので、「PET検査も万能じゃないんだ」ということは覚えておいてください。

だからといって「ダメじゃん！」と早とちりしないように注意！
どの検査も、得意・不得意があります。
要は、「PET検査をCT検査などと組み合わせて、賢く使うのが、早期のがん発見にベスト！」ということです。
最近はPETとCTを組み合わせた、PET-CTの機械が主流になってきていますので、PET-CTを採用している施設を選ぶというのも手ですね。


「がんの疑いがある」というだけで、入院してお腹を開いて、というのが昔の姿でした。
これと比べると、「注射して横になっているだけで、全身のがんの有無について調べることができる」というのは、これまで無かったものすごいことです。

実際からだの負担はほとんどありません。


大事なことは、
「検査の特性を理解して受診する」ということです。

そうすれば、PET検査をより有効に活用できるのです。
もうあなたも大丈夫ですね！

日本医科大学健診医療センター PET-CTを採用 信頼の医科大直営PET検査

　
　　

タグ：pet検診 得意 不得意

コメント 2

こんにちは
私がPET検査をした時、待ち時間に
“TVや雑誌も見ないで、心を無にするようにリラックスしてください！”
って言われ、退屈な時間をすごした訳がわかりました。
そういう事だったんですね～。
by non☆nonsan (2010-02-03 11:36) 

non☆nonsan こんにちは！

そうですね、暇ですよねー。

ちらりと聞いたところでは、普通の人は5分として「何もしない」ではいられないそうです。
嘘だと思って私も実際試しましたが、本当でした。。

たまにはそういう意味でも、ボケｰッとするのがいいかもしれませんね＾＾)
by pet-ct (2010-02-06 14:06)